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押田のマジックショーが開かれれる3日前に、イルゼ共和国は隣国のキャッスルという市に攻撃を開始した。海岸線のこの地域をイルゼ共和国は欲しかったのだ。そのため、戒厳令が敷かれ、準備してきたアヤタチの作戦はすべて変更を余儀なくされた。完璧な台本もこうなってはアドリブで書き換えなくてはならない。現実とはそういうものだ。 攻撃は相手が市民であろうと子供であろうと容赦なく行われ、多くの死傷者を出した。国連は中止決議を出したが、効果がない。国連とはそういうものなのか。 亜希は現地に釘づけにされ、日本に戻れなくなっていた。イルゼ共和国は日本と直接的に敵対関係をにあるわけではなかったが、危険だからという口実で拘束された。 亜希「まずいわね。」 押田「この攻撃はまったくイルゼの身勝手から出たものよ。なんとか止めないと。」 亜希「とめるといっても、こんなところに監禁されていては・・」 押田「キーパーソンは最高司令官よ。あのひとに催眠をかけられれば後は私がやるわ。」 亜希「あなたと最高司令官を合わせればいいのね。」 押田「なんとかならないかしら。」 亜希は一緒にきているメンバーを思い浮かべた。武闘派の武蔵、クリエーターの手塚、情報屋の松田。あまりなじみのないメンバーばかりだった。あ〜こんなときにフロストがいてくれたら心強いのに。イルゼ共和国ではフロストは顔が割れていた。以前、仲間の救出で、素性がばれているのだ。 亜希は番組の流れを考えるようにどうしたらいいか、考えた。押田の催眠で、敵の兵士を複数怪しまれないように味方につけ、押田を最高司令官のところまで案内させるか、もしくはこちらに来させることだ。そのためには何らかの口実が必要だ。 亜希「まず、あのドア番に催眠術をかけて、私たちが重要なメッセージをもっていることを最高司令官に伝えることね。」 押田「どんな?」 亜希「ん〜これから考えとく。」 押田「ええ!!」 亜希「いいのよいいのよ、とにかく急いで。」 押田「ノープラン?」 亜希「プラン作成中といって欲しいわね。」 いうやいなや、亜希はドアを叩きながら外にいる兵士に声をかけた。 亜希「ねえねえ。ちょっと〜」 日本語が通じるわけではないが勢いってもんだ。 兵士が怪訝な顔つきで入ってきた。 |
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